塩について。

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こんにちは、spice roomのマツカワです。
今回はスパイスの事ではありませんが、人間が生きて行く上で不可欠な存在の塩について掘り下げていこうと思います

塩は代表的なミネラルである塩化ナトリウム(NaCL)が主成分で、ほぼ世界中で生産、製造されています。
海水中のミネラル成分は約3.5%で、その約8割が塩化ナトリウムです。塩の原料は海水と海水などが蒸発してできた岩塩(ロックソルト)になります。


現在記録が残っている初期の塩製品の記述は、6000年前の中国、山西省にあります。
塩水のユンチョン湖では、夏になると水が蒸発して塩が採れたそうです。

そして、その塩をめぐり武力衝突も起こりました。その後も塩をめぐる産出国と消費国との対立は、歴史上何度も繰り返されています。
スパイスも同じですね。

このように塩は高価な貿易品だったので世界中に”塩の道”が作られ、道沿いの都市は貿易産業によって繁栄しました。
塩は大抵の国で関税をかけられ国に富を築かせました。
ローマ軍では褒賞は塩で支払われ事もあり、サラリー(給料)の語源とも言われています。

古くから塩は、神や天からの授かり物とされ、様々な宗教において、墓に入れる捧げ物であったり、来世の生命に対する捧げ物であったり、キリスト教やユダヤ教では、塩は長寿や永久を意味します。
そのように塩は単なる必要な栄養素という側面と交易品、宗教儀式での捧げ物など、古来より様々な用途に使われてきました。


今回はこれぐらいにしておきます。
この塩の話題はまだまだ続きます。