塩について その2
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塩について その2
こんにちは、spice roomのマツカワです。
今回も塩について。
全世界の塩の生産量は約2億8,000万トンあり
その中でも、食用の塩の種類は、主に5種類+1種類。
正直、どの塩を選んで良いか迷いますよね?
僕も迷ってます。笑
主に、
海水塩
岩塩
湖塩
地下塩水塩
藻塩
そして、シーズニング塩
になります。
それらの特徴を今回は、紹介していこうと思います。
海水塩です。
海水を何らかの方法で濃縮、結晶化させた塩です。
製法によって異なりますが、にがりが含まれています。
世界中の沿岸部で生産されています。
岩塩です。
地殻変動で大地に囲まれた海が、長い年月をかけて地中で結晶化した塩です。
土壌の成分により色付いたものが多いのが特徴です。
ヒマラヤ産は、ピンク色
イラン産は、ブルー
チベット、インド産は、パープル
そのほか、ホワイト、クリアーなどがあります。
この辺のお話は、そのうちします。
日本ではあまり知られていませんが、世界の約6割が岩塩が占めています。
なのでソルトミルなどの種類が多いのですね。
湖塩です。
読んで字のごとく、湖で生産される塩です。
普通の湖ではなく、塩分濃度の高い湖で生産されます。
イスラエルの死海、ボリビアのウユニ塩湖などが有名です。
乾季にしか収穫できないので非常に生産量が少ないです。
藻塩です。
海藻に海水をかけ流したり、一緒に煮詰めたりして、海藻のエキスを塩に含ませた塩。
実は、日本独自の塩なんです。
地下塩水塩
岩塩が伏流水で溶かされたりなどして、地中に流された塩水の川や地底湖の海水から作られる塩です。
写真は、ポーランドの「ヴィエリチカ岩塩坑」。
13世紀半ばに開かれた岩塩の採掘場で、深さ327m、全長300km、その広さは900万立方㎡に達します。採掘場には、2000の小部屋と大広間、礼拝堂、食堂、運動場まであり、さながら地底国家の様相です。
11世紀にはすでに岩塩開発が始まり、18世紀には現在のような岩塩坑が出来上がっていたということです。
ヴィエリチカとは、ポーランド語のWielka Sol(ヴィエルカ・ソル、素晴らしい塩)が変化したもので、それが町の名前となりました。
写真のシャンデリアも塩から作られています。
最後は、シーズニング塩です。
ハーブやスパイスをブレンドした塩になります。
混ぜるだけ、煮詰めてブレンドしたりと様々な方法で作られます。
ご自身でオリジナルのシーズニング塩を作るのも楽しいかと思います。
非常に簡単ですが、主な塩の種類をご紹介しました。
やっぱりどの塩がいいかわからい?
何度も言いますが、僕もよくわかりません。
ですが、今個人的に使っている塩はフランス南部のカマルグ地方で採取されるカマルグ・フルール・ド・セルです。
色々と試して美味しいと思う塩を見つけてください。
料理人などは、素材によって使い分ける方もたくさんいらっしゃいます。
スパイスにも通じる奥の深さです。